少女は、龍の歯医者になるためにそこにやってきた。他の新人志願者とともに散められたのだが、案内役の先輩からは何の説明もない。疑心したまま引き連れられて、暗く怪しい新人専用の通路を進んでいく他ない。古の自分の居場所も判らない。これから何をすべきなのかも知らないまま、少女は龍の秘稀へと远づいていくが、そのことにも気付いていない。冒険は既に初まっているのに。